独立系派遣会社
独立系派遣会社とは、親会社を持たず、人材派遣を事業の中核としている会社のことを指します。
日本ではまだ人材派遣が正式には認められていなかった頃に創業された企業の多くは、現在では日本を代表する独立系の派遣会社として大規模な人材派遣サービスを展開しています。
また、その後も日本では多くの人材派遣会社が立ち上がっており、中小規模の派遣会社やベンチャー企業のほとんどは独立系となっています。
代表的な独立系派遣会社
2007年時点での大手の独立系派遣会社としては、下記のような会社が挙げられました。
- スタッフサービス・ホールディングス
- ヒューマンリソシア
- テンプスタッフ
- パソナ
- ピープルスタッフ
- フジスタッフ
しかし、2007年以降は人材派遣業界の競争激化やリーマンショックなどの影響もあり、大手の独立系派遣会社の資本状況はめまぐるしく変わる状況が続いています。
例えば、2007年当時国内で最大規模の売り上げを誇っていたスタッフサービス・ホールディングスは総合人材サービス大手のリクルートに2007年12月に買収され、リクルートグループの傘下に入ったことで、現在では独立系の派遣会社ではなくなっています。
また、株式会社フジスタッフは製造派遣大手の株式会社アイラインと、世界第2位の売上規模を誇るオランダの外資系派遣会社、ランスタッドグループに完全子会社化され、現在ではランスタッド株式会社となっています。
ピープルスタッフ株式会社は名古屋を拠点としており東海地方では高い知名度を誇る人材派遣会社でしたが、2008年10月にテンプスタッフ社とともに持ち株会社テンプスタッフ・ホールディングスを設立し、傘下に入りました。
このように、人材派遣業界では外資系の派遣会社も含めて競争激化に伴うM&Aや経営統合などが活発化しており、今後も大手の独立系派遣会社各社の動きからは目が離せない状況が続いています。