1社あたりの派遣期間
派遣社員として働く場合、一つの企業でだいたいどの程度の期間働くのが一般的なのでしょうか?
正社員とは違って派遣社員の場合は契約期間がある有期雇用のため、具体的にどの程度の期間で職場を移っていくのか気になる方も多いのではないかと思います。
これから派遣社員として働こうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
まずは、下記のアンケートを見てみましょう。
現在(または直近)の労働契約の期間はどのくらいですか?(労働契約期間)

(※一般社団法人日本人材派遣協会 2011年度「派遣スタッフWebアンケート(調査結果)」より引用。)
上記は、平成20年~平成23年までの労働契約期間に関するアンケートデータをまとめたグラフですが、上記グラフを見ると、いくつかのことが分かります。
- 3ヵ月以上6ヵ月未満の期間がもっとも多い/span>
- 1日の日雇い派遣は数年前と比較して大きく減っている/span>
- 1年以上の長期雇用の割合がとても増えている
最近では、短期雇用より長期雇用のほうが増えつつあるというトレンドを見て取ることができます。
特に同じ職場で1年以上働く長期派遣の割合は平成23年で約21%と大幅に伸びてきており、1つの会社にとどまり長く働く派遣スタッフの方が増えていることが分かります。
この状況をどう考えるかは意見が分かれるところですが、企業が景気リスクを恐れて本来正社員として任せるべき業務も派遣社員に任せることで、少しでも固定費を削減しようとしていると取ることもできますし、その逆に派遣社員を上手に活用し、長期間に渡り派遣社員の雇用を維持できる会社が増えてきたと捉えることもできます。
いずれにせよ、派遣社員とはいえ1社で長く働いていきたいと考えている方にとっては、現在のトレンドは良い方向に向かっていると言えます。
ただし、派遣社員の雇用は景気に大きく影響されるため、今後も同様の傾向が続くかどうかは注意深く見ていく必要があります。
また、一般的には3ヵ月~6ヶ月の契約期間で働く方が多いことも分かります。
短期間で様々な会社を経験することができるという点も派遣という働き方のメリットです。 複数の職場で様々な環境を経験することで対応力や柔軟性を身に付けることができます。