派遣会社を選ぶとき
今回の改正派遣法により、皆さんが派遣会社を選ぶ際には新たに下記が実現されます。
- 派遣会社のマージン率や教育訓練に関する取り組み状況などがわかるようになる
- 派遣会社は、必ずあなたに待遇に関する事項の説明をするようになる
それでは、それぞれの項目について詳しく説明していきます。
派遣会社のマージン率や教育訓練に関する取り組み状況などがわかるようになる。
今回の派遣法改正により、派遣社員として働こうと考えている皆さんが派遣会社を選ぶ際に、派遣会社のマージン率や教育訓練に関する取り組む状況などが分かるようになりました。
具体的には、皆さんがより適切な派遣会社を選択することができるように、下記の内容が明示されることになりました。
派遣会社のマージン率や教育訓練に関する取り組み状況
人材派遣会社は、マージン率や教育訓練に関する取り組み状況に関する情報を公開することが義務付けられました。
皆さんは、インターネットなどを通じて登録する人材派遣会社が不当なマージン率を得ていないかをチェックできるようになります。
ただし、マージンには、福利厚生費や教育訓練費なども含まれているため、マージン率は低いほどよいというわけではありません。
その会社の福利厚生の充実度や研修プログラムの充実度などを総合的に加味しながら、マージン率が適正かどうかを判断することが重要だということを覚えておきましょう。
(※マージン率や教育訓練に関する取組状況などの公開は、平成24年10月1日以降に終了する事業年度が終了した後、その事業年度分の公開が義務付けられているという形となります。そのため、平成24年10月以降、すぐに全ての派遣会社についての情報を確認できるようになるというわけではありませんので、ご注意ください。)
派遣労働者の派遣料金の額が明示
人材派遣会社には派遣労働者に対して下記のタイミングで派遣料金の金額を明示することが義務付けられました。
- 派遣会社と労働契約を締結するとき
- 派遣先に実際に派遣されるとき
- 派遣料金が変更になったとき
上記のタイミングで派遣料金を明示することが義務付けられたことで、派遣会社は派遣社員の知らないところで不正に派遣料金を変更することもできなくなりました。
派遣会社は、必ずあなたに待遇に関する事項の説明をするようになる
また、派遣会社は、派遣スタッフに対して待遇に関する事項の説明をすることが義務付けられています。
そのため、皆さんは派遣会社と労働契約を結ぶ前に下記の項目については必ず説明を受けるようにしましょう。
- 雇用された場合の賃金の見込み額や待遇に関すること
- 派遣会社の事業運営に関すること
- 労働者派遣制度の概要