総合型派遣会社
総合型派遣会社とは、業界や業種・職種を問わず、あらゆる領域の派遣求人を取り扱っている会社のことを指します。
総合型派遣会社の多くは、大手の派遣会社となっています。
中小規模・ベンチャーの派遣会社の場合、大手の派遣会社のようにあらゆる領域を網羅するスタイルで勝負をしようとしても、資本力や営業力の面で到底かないません。
あらゆる領域の派遣求人を取り扱えるということは、それだけあらゆる業界・職種に台頭できる人材が登録しているということの裏返しでもあります。
それだけの登録者データベースを構築することは新興の派遣会社や中小規模の派遣会社には困難なのです。
そのため、中小規模・ベンチャーの派遣会社や総合型派遣会社ではなく、特定の業界や職種に特化するなど、ニッチな市場に特化して専門性を高めていくことで、大手の総合型派遣会社との差別化を図ろうとするのです。
総合型派遣会社のメリット・デメリット
ここでは、総合型派遣会社のメリットとデメリットについて説明していきます。
総合型派遣会社のメリット
総合型派遣会社のメリットとしては、下記が挙げられます。
- 求人数が豊富にある
- あらゆる業界・業種・職種の仕事に就ける可能性がある
- 大手企業との取引も多い
- サポート体制がしっかりしている企業が多い
総合型派遣会社の場合、あらゆる領域の求人を網羅しているため、必然的に求人数が多くなります。
求人の幅が広いということは、それだけマッチングの幅が広がるということですから、異業界や異業種、異職種の仕事の紹介などを受けられる可能性もあり、仕事選びの選択肢は広がりやすいと言えます。
また、大手企業のようにあらゆる部署で大量の派遣社員を活用している企業の場合、職種毎に派遣会社などを切り分けてオーダーを出すのは非効率なので、全てのポジションをまとめて総合型の派遣会社に依頼する、というのが基本的にスタイルになります。
そのため、総合型派遣会社はあらゆるポジションの人材を紹介できるという点を強みとして必然的に大手企業との取引を伸ばしていきやすいのです。
人気の大手企業求人などを探している方にはおすすめです。
また、総合型派遣会社の多くは大手の派遣会社であるため、派遣スタッフに対するサポート体制が充実している会社が多いという点も特徴として挙げられます。
総合型派遣会社のデメリット
総合型派遣会社のデメリットとしては、下記が挙げられます。
- コーディネーターの専門性はあまり高くない
- システマチックなマッチングになりがち
幅広い領域の求人を扱っているということは、コーディネーターも広く浅く求人を把握しているということの裏返しでもあり、特定の領域に対する専門性はあまり高くないこともあります。
既に志望する業界が決まっている方や、専門性が高い技術職のお仕事を探している方などは、その領域に特化している派遣会社に登録したほうがよりよいサービスを受けられる可能性もあります。
また、大手の総合型派遣会社の場合、登録しているスタッフの数も取り扱っている旧人の数も膨大なので、どうしてもシステマチックなマッチングに終始してしまいがちです。
企業によっては一人一人のキャリアカウンセリングをじっくり行うというよりは、とにかくお仕事紹介の数で勝負するというケースもあるようなので、そうしたスタイルが嫌であえて少し規模が小さめの派遣会社を好んで利用される方もいらっしゃいます。