派遣社員の雇用保険
ここでは、派遣社員の雇用保険について説明していきます。
雇用保険とは?
雇用保険とは、労働者が失業した場合に必要な給付を行い、労働者の生活や雇用の安定を図るとともに、再就職の援助を行うことなどを目的として運用されている保険制度です。
失業時に失業給付を受けることができるため、派遣社員の場合、派遣契約期間が終了した後、再び派遣先が見つかるまでの間は、手続きを踏むことで給付を受けることができます。
ただし、失業給付を受けるためには、本人に再び働く意思があることが条件となります。
雇用保険の加入資格
下記の条件を満たす方の場合は、派遣社員であっても雇用保険に加入する義務があり、強制加入となります。
- 同じ派遣会社に1年以上継続して雇用されている、又はその見込みがある場合。
- 派遣先で働いているとき、1週間の所定労働時間が20時間以上である場合。
- 同じ派遣会社との雇用契約が1年未満でも、次の雇用契約との間隔が短く、その状態が通算して1年以上続くと見込まれる場合。
派遣社員の雇用保険の加入状況
派遣社員として働く方々のほとんどは、雇用保険に加入する義務があります。実際の加入状況に関する調査結果としては、下記のようになっています。
雇用保険には加入していますか(いましたか)?

(注)派遣労働者等の雇用保険の適用範囲が平成22年4月1日から拡大され、31日以上の雇用見込みがあること及び1週間当たりの所定労働時間が 20時間以上である就労者については、原則として雇用保険の被保険者とされている。そのため、できる限り実態に即した調査結果が反映できるよう調査項目にある契約内容が「1ヵ月未満」及び「1週20時間未満」の就労状況の者を除いた。
(※一般社団法人日本人材派遣協会 2011年度「派遣スタッフWebアンケート(調査結果)」より引用。)
上記のアンケートデータによれば、派遣社員として働く方々のうち、全体の96%以上の方が雇用保険に加入しており、平成22年度と23年度で比較しても加入率は1%以上向上しています。